さが西部クリーンセンターにおける「グリーン電力証書」事業について
~官民連携で地域の脱炭素を促進~
グリーン電力証書とは
再生可能エネルギーによる電力は、電力そのものの価値と環境価値に分けることができます。そもそも、再生可能エネルギーは二酸化炭素を排出しないクリーンなエネルギーであるため、売買取引ができるよう分離させたものが「環境価値」と呼ばれています。化石燃料由来の発電方法であっても、環境価値利用分については、再生可能エネルギーによるクリーンな電力とみなすことができます。
図1 グリーン電力証書の仕組み
事業スキーム
さが西部クリーンセンターでは、地域で発生するごみを燃やして再生可能エネルギー発電(生ごみ、木屑、紙などを燃料とするバイオマス発電)をしています。発電された電力に含まれる環境価値を取引できるように証書化することで、脱炭素を促進します。グリーン電力証書を購入した企業にとっては、脱炭素のPRやイニシアチブへの報告に活用できるメリットがあります。地域で生み出した価値を地域内企業が購入することで、地産地消というかたちでの経済循環が生まれます。
図2 グリーン電力証書事業における地産地消
一般社団法人日本品質保証機構(JQA)が運営しており、環境省と経済産業省による認証を、受けたグリーン電力証書を証書発行事業者である八千代エンジニヤリングが販売します。
グリーン電力証書を企業が購入するメリット
・購入した企業はCO₂排出量を削減することが可能となります。
・佐賀県西部広域環境組合の構成市町(伊万里市、武雄市、鹿島市、嬉野市、有田町、大町町、江北町、白石町、太良町)の企業に購入していただくと、地域内での経済循環と環境価値の地産地消が実現します。
・環境報告書やCSRレポートに取り組みを記載できます。
・環境問題への取り組みをPRすることで企業イメージ向上に寄与できます。
・CDP、SBT、RE100、温対法、省エネ法で報告するCO2排出量を削減できます。
グリーン電力証書の活用例
・企業脱炭素への活用(自社ビル、店舗など)
・イベント活用(地域のお祭り、旅行など)
・商品の製造ラインの脱炭素への活用(製造した商品へのロゴを印字することも可能)
・工事現場の脱炭素への活用
グリーン電力証書の特徴
1 証書とマークによる見える化が可能である
グリーン電力証書は、国内で多く活用されている非化石証書やJ-クレジットとは異なり、「環境価値の見える化」ができることが特徴です。図2右下のグリーン電力証書を購入していただいた皆さまにお渡しします。また、希望される方は製品にマークを添付することが可能です。
2 購入後の有効期限がない
グリーン電力証書は購入してから償却(活用)するまでの期限がありません。今年購入して、余った分を翌年に持ち越すことができます。非化石証書やJ-クレジットにはない特徴です。
グリーン電力証書の購入に関する問い合わせ先
八千代エンジニヤリング株式会社
佐賀県西部広域環境組合で生み出したグリーン電力証書の供給を担う会社です。
グリーン電力証書に関するお見積もりや、活用方法については以下までご連絡ください。
企業の脱炭素支援も行っております。
グリーン電力証書事業担当
電話:03-5822-6835
メール:carbon-offset@yachiyo-eng.co.jp
